ANAアメリカン・エキスプレス提携カードが、発行開始以来初となる大規模な刷新を2026年9月2日に実施しました。結論から言えば、一般カードはデザイン変更が中心ですが、ゴールドとプレミアムは「年会費アップと引き換えに、年間利用ボーナス・空港ラウンジ・ダイニング特典を強化する」内容です。
特に判断の分かれ目になるのは、ゴールドで年間400万円、プレミアムで年間600万円という利用条件を無理なく達成できるかどうかです。達成できない場合、年会費の上昇分を新特典だけで回収するのは簡単ではありません。
ANAアメックス刷新|一般は据え置き、ゴールド以上は年会費アップ
改定日は2026年9月2日で、すでに適用が始まっています。全3券種で航空機の尾翼をモチーフにした新デザインへ変わります。一般カードは年会費・特典とも変更なし。ゴールドとプレミアムは年会費が上がる一方、利用ボーナスマイル、POWER LOUNGE PREMIUM、ダイニングキャッシュバックが加わります。[出典:アメックス公式 ANA提携カード刷新案内]
年会費比較|ゴールドは8,800円、プレミアムは22,000円アップ
|
券種 |
年会費(改定前→後) |
年間利用条件 |
ボーナス |
|---|---|---|---|
|
一般 |
据え置き |
なし |
なし |
|
ゴールド |
34,100円→42,900円 |
400万円 |
15,000マイル |
|
プレミアム |
165,000円→187,000円 |
600万円 |
30,000マイル |
ANAアメックス一般カード
一般カードはカードデザインだけが変わり、基本カード・家族カードとも年会費や既存特典に変更はありません。日常決済でANAマイルを貯めたいものの、年間400万円をカードに集約しない人には、引き続き最もシンプルな選択肢です。
ANAアメックス・ゴールド
基本カードは34,100円から42,900円へ8,800円上昇します。家族カードも17,050円から21,450円へ変更されます。年会費差を埋めるには、後述する15,000マイルの利用ボーナスやダイニング特典を実際に使えるかが重要です。
ANAアメックス・プレミアム
基本カードは165,000円から187,000円へ22,000円上昇します。家族カード4枚まで無料という条件は維持されます。家族で決済を集約し、ANAマイルと旅行特典を集中して使う人向けの設計がより明確になりました。
利用ボーナスマイル|既存会員は2027年、新規会員は2026年から
2026年9月1日までに保有・申し込みをした会員は、利用ボーナスマイルへの切り替えが2027年1月1日に始まります。ゴールドは年間400万円以上で15,000マイル、プレミアムは年間600万円以上で30,000マイルが進呈されます。通常ポイントと継続特典を合わせると、公式試算ではゴールドが57,000マイル、プレミアムが100,000マイルを狙える設計です。
ただし、年間400万円は月平均約33.3万円、600万円は月平均50万円です。達成のために不要な支出を増やすのは本末転倒なので、税金・旅行・家電なども含めた実際の年間決済額で判断してください。
羽田国際線のPOWER LOUNGE PREMIUMを同伴者1名まで無料
ゴールドとプレミアムは、羽田空港第2ターミナル国際線エリアのPOWER LOUNGE PREMIUMを回数制限なく利用できます。基本カード・家族カード会員は同伴者1名まで無料です。料理ブッフェ、フリードリンク、シャワールームを備えますが、ANAラウンジとは別の施設である点には注意が必要です。
ダイニングは20%還元|年間上限は2万〜4万円
ポケットコンシェルジュ経由で対象レストランを予約・オンライン決済すると20%キャッシュバックされます。年間上限はゴールド2万円、プレミアム4万円。利用にはAmex Offersでの事前登録が必要で、店頭決済は対象外です。
年間利用額別の結論|400万円未満なら一般カードを軸にする
年間400万円未満
一般カードを軸に考えるのが無難です。ゴールドの空港・ダイニング特典に明確な価値を感じる場合だけ、年会費差を許容できるか確認しましょう。
年間400万〜600万円
ゴールドが最も合理的です。15,000マイルの利用ボーナスを獲得でき、年会費上昇分をマイル価値で回収しやすくなります。
年間600万円以上
家族カードを複数使い、ANA便・空港・ホテル・ダイニングを頻繁に利用するならプレミアムが候補です。一方、ホテル上級資格やFHRを重視する場合は、個人プラチナとの比較も必要です。
既存会員は年会費請求月と移行期間を確認
既存会員の新年会費は、公式案内では2026年11月ご請求分から適用されます。次回請求前に年間利用額と新特典の利用見込みを計算し、継続する券種を判断しましょう。
このほか公式の改定案内では、ゴールドとプレミアムを対象とする「スカイコイン獲得サービス」の終了と、プレミアムの海外旅行傷害保険(自動付帯)の変更が「変更・終了するサービス」として告知されています。適用時期と変更後の補償内容は、公式の改定案内ページで確認してください。
筆者の判断
筆者なら、年間400万円に自然に届かない限り一般カードを継続します。15,000マイルのために支出を増やすと、年会費差以上の無駄が出るからです。税金や旅行代を含めても毎月33.3万円を無理なく集約できる人だけ、ゴールドを選ぶのが合理的です。
結論|利用額条件を無理なく達成できるかで選ぶ
今回の刷新は、ANAアメックスを「持つだけ」ではなく、年間400万円または600万円を集約して使うカードへ変える改定です。ゴールドは利用条件を達成できる人ほど魅力が増し、達成しない人には値上げの負担が目立ちます。プレミアムは家族カード4枚無料を活かせる世帯や、ANAマイルを集中的に貯める人向けです。
よくある質問
ANAアメックスの刷新はいつからですか?
新カードデザインと主要な新特典は2026年9月2日から順次始まっています。既存会員の利用ボーナスマイルは2027年1月1日開始で、2026年9月2日以降の新規入会者には移行期間の条件が適用されます。
年間400万円を使わない場合もゴールドへ切り替えるべきですか?
基本的には一般カードを軸に比較します。空港ラウンジやダイニング還元を実際に使い、年会費差を回収できる場合だけゴールドが候補です。
年間利用額別のおすすめは?
400万円未満は一般、400万〜600万円はゴールド、600万円以上は家族カードや旅行特典まで使える場合にプレミアムが目安です。

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