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「公式サイトで予約したら後でOTAの方が安かった」——そんな経験はありませんか?ホテルは「公式サイトが一番お得」と主張しますが、実際には旅行代理店やOTA(オンライン旅行代理店)の方が安く表示されることもあります。そこで設けられているのがベストレート保証(BRG:Best Rate Guarantee)です。
この記事では、BRGの仕組みから主要チェーンの補償内容の比較、申請手順、そしてアメックス・プラチナカードの特典との使い分けまでを詳しく解説します。
ベストレート保証(BRG)とは?
ベストレート保証(BRG:Best Rate Guarantee)とは、ホテルの公式サイトで予約した料金が、他のサイトに掲載されているどの料金よりも安いことを保証する制度です。「最低価格保証」「ベストプライス保証」「プライスマッチ保証」と呼ばれることもあり、英語では「Best Rate Guarantee」「Best Price Guarantee」の表記が一般的です。
万が一、公式サイトより安い料金を他のサイトで見つけた場合、定められた条件を満たした上でホテルに申請すると、差額の返金や追加割引などの補償を受けられます。
BRGの仕組み:なぜホテルは「最安値」を保証できるのか
ホテルがBRGを設けている背景には、OTA(Booking.com、Hotels.com、Expedia、楽天トラベルなど)との関係があります。OTAはホテルに対して予約1件ごとに10〜20%程度の手数料を請求するのが一般的です。つまり、OTA経由で1泊2万円の部屋が売れた場合、ホテルの手元に残るのは1万6,000〜1万8,000円程度にとどまります。
一方、公式サイト経由の予約はOTA手数料が発生しません。そのためホテルは、「多少の割引をしても公式サイト経由の方が手取りが多い」という構造を活かして、BRGを保証条件として設定できます。OTAと同じかそれより安い料金を公式で提示することで、直予約を増やすのがホテル側の狙いです。
なお、筆者がヒルトンで実際にBRGを活用したときの詳細(どのサイトで差額が見つかったか、申請後の流れ)は、以下の記事で紹介しています。
▶ ヒルトン予約で損しない!ベストレート保証とヒルトン特典の正しい使い方
主要ホテルチェーンのBRG対応比較
BRGの補償内容はチェーンごとに異なります。以下は2026年時点の一般的な情報をもとにした概要です。補償率・申請期限・除外サイトなどの詳細条件は頻繁に変更されるため、予約前に必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
| チェーン | 補償内容(概要) | 申請期限の目安 | 申請先URL |
|---|---|---|---|
| ヒルトン(Hilton) | 同額に引き下げ+さらに追加割引(最新は公式で確認) | チェックイン前24時間以内 | 公式BRGページ |
| マリオット(Marriott) | 同額に引き下げ(差額返金)+条件により追加補償 | チェックイン前24時間以内 | 公式クレームフォーム |
| IHG(インターコンチネンタル等) | 同額以下に価格調整(最新は公式で確認) | チェックイン前24時間以内 | 公式BRGページ |
| ハイアット(Hyatt) | 差額相当の返金など(最新は公式で確認) | チェックイン前24時間以内 | 公式ベストレートページ |
補償内容・除外サイト・申請方法はいずれも変更される可能性があります。申請前に各チェーンの公式BRGページで最新の規約を必ず確認するようにしてください。
BRG申請の手順(ステップ形式)
BRGの申請は、おおむね以下の流れで行います。手順はチェーンによって異なる場合があるため、申請前に公式ページで確認することをおすすめします。
- 公式サイトで宿泊を予約する
まずホテルの公式サイト(またはホテルチェーンの公式アプリ)で宿泊予約を完了させます。 - 他サイトで同条件のより安い料金を見つける
同一ホテル・同一日程・同一人数・同一部屋タイプで、より安い料金を別サイトで発見します。 - スクリーンショットを撮影・保存する
安い料金が表示されているページのスクリーンショットを撮ります。料金・日程・部屋タイプが確認できる状態で保存しましょう。 - チェックイン24時間前までに申請する
各チェーンの公式BRG申請フォームから申請します。ほとんどのチェーンでチェックイン24時間前までに申請する必要があります。 - ホテル側の審査・承認を待つ
申請後、ホテル側が条件を審査します。承認された場合は差額の調整や追加割引などの補償が適用されます。
ヒルトンの申請先:ヒルトン BRG申請フォーム
マリオットの申請先:マリオット BRGクレームフォーム
申請が通る条件・通らない条件
BRGには必ず審査があります。以下の条件を満たさないと申請が却下されるケースが多いため、事前にしっかり確認しましょう。
申請が通りやすい条件
- 同一ホテル・同一日程・同一人数・同一部屋タイプであること
- 比較対象が一般公開されている料金(公開料金)であること
- チェックイン24時間前までに申請していること
- 比較サイトで即時予約可能な状態であること(売り切れや残り1室など在庫の条件が同一)
- スクリーンショットなど証拠が明確であること
申請が却下されやすいケース
- 会員限定セール・クーポン料金・タイムセール料金など非公開・限定割引との比較
- オークション形式や「名前を隠した予約」(オペーク料金)との比較
- 大手OTA以外の信頼性が低いサイトとの比較(チェーンによって対象外サイトが定められている)
- 申請フォームの記入ミス・スクリーンショットが不鮮明な場合
- チェックインの24時間を過ぎてからの申請
- キャンセル不可などの特殊条件があるプランとの比較
ポイント会員向けの割引価格(ヒルトン・オナーズ会員割引など)との比較も、原則として対象外となる場合があります。各チェーンの最新規約で除外条件を確認することを強くおすすめします。
実際どれくらい得か?ヒルトンでの実践
BRGの効果は予約タイミングや比較先のサイトによって大きく異なります。公式では1泊あたりの差額が数千円になることもあれば、ほとんど変わらないこともあります。
たとえばヒルトン系列のホテルで公式が1泊2万円のところ、比較サイトで1万8,000円の料金を発見してBRGを申請した場合、差額の2,000円が返金された上に追加割引が適用されるケースも報告されています(補償内容は2026年時点の情報。最新は公式で確認を)。
ヒルトンではヒルトン・オナーズの会員ランクが高いほど予約時の優遇も大きくなります。BRGと合わせてポイントプログラムを活用することで、より賢い宿泊が実現できます。
筆者がヒルトンでBRGを実際に申請したときの詳細な体験(比較サイトの選び方、申請フォームの記入例、審査結果が届くまでの流れ)は以下の記事で詳しく紹介しています。
▶ ヒルトン予約で損しない!ベストレート保証とヒルトン特典の正しい使い方
また、日本国内のヒルトン系列ホテルは2026年時点で35軒以上あります。国内旅行での宿泊先選びには以下の一覧も参考にしてください。
アメックス・プラチナ特典(FHR・ホテルクレジット)との違いと使い分け
アメックス・プラチナカードを持つ方は、BRG以外にも強力なホテル特典を活用できます。それぞれの特徴を整理しておきましょう。
BRGとFHRの違い
BRGは「公式サイトで予約した料金が最安値であることを保証する制度」であり、どのホテルチェーンでも申請できる普遍的な仕組みです。一方、アメックスFHR(ファイン・ホテル・アンド・リゾート)はアメックス・プラチナカード保有者専用の予約プログラムで、対象ホテルに限り、朝食2名無料・16時レイトチェックアウト・ホテルクレジット(100〜150米ドル相当)などの特典が自動で付帯します。
FHRは「料金の保証」ではなく「特典の付帯」が主目的であるため、BRGとは根本的に性格が異なります。FHR対象ホテルを予約するなら、まずFHRの利用を優先的に検討し、その上でBRGも活用できないか確認するのがベストです。
フリーステイギフトとの違い
アメックス・プラチナカードにはフリーステイギフトという特典もあります。こちらは年に一度、指定ホテルで1泊の無料宿泊が得られる特典で、BRGとは別の仕組みです。フリーステイギフトは「無料宿泊権」、BRGは「最安値保証の仕組み」と、目的が異なります。
使い分けの考え方
- FHR対象ホテルへの宿泊:FHRを優先して予約する。追加でBRGも確認する
- FHR対象外のホテルへの宿泊:公式サイトで予約し、BRGが使えないか確認する
- フリーステイギフト対象ホテル:無料宿泊権を使いつつ、有料オプションはBRGで最安値確認する
アメックス・プラチナカードのコンシェルジュに連絡すると、ホテル予約やBRG申請のサポートを受けられる場合もあります。詳しくはアメックスのコンシェルジュ完全ガイドもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. BRGはヒルトン・オナーズ会員でなくても申請できますか?
A. 多くのホテルチェーンでは、会員・非会員を問わず公式サイトで予約した方を対象にBRGを設けています。ただし、会員向け特別料金や会員割引が適用されている場合の扱いはチェーンによって異なります。申請前に各チェーンの公式ページで対象条件を確認してください。
Q. BRGを申請した後、予約はどうなりますか?
A. 申請が承認された場合、通常は差額の返金または予約の料金変更という形で対応されます。予約自体がキャンセルされるわけではなく、引き続き同じ条件で宿泊できます。ただし、チェーンや状況によって対応方法が異なるため、申請フォームや確認メールで詳細を確認することをおすすめします。
Q. BRGの申請はどれくらいの時間がかかりますか?
A. チェーンや混雑状況によって異なりますが、数時間〜24時間程度で審査結果が届くことが多いようです(2026年時点の一般的な目安。最新は各公式で確認を)。チェックインが近い場合は早めに申請しておくと安心です。
Q. BRGとOTA(楽天トラベル・Booking.comなど)の安値は比較対象になりますか?
A. 一般的には大手OTAも比較対象に含まれますが、チェーンによって「除外サイト」が定められている場合があります。また、OTAのポイント割引や会員限定セール価格は対象外となるケースが多いです。比較する料金は「一般公開されている通常料金」であることを確認してから申請しましょう。
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