※本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。
2026年8月26日、MUFGが富裕層向けの会員組織「エムット Excellent Club」を発表しました。あわせて公表された会員限定クレジットカードがエムット Excellent Club カード プラチナ アメリカン・エキスプレス・カードです。入会金・年会費が永年無料、預け入れ残高に連動して還元率が上がり計最大1.6%(予定)という内容が注目を集めています。
ただし、このカードはまだ発行されていません。発表資料に書かれたリリース時期は「2027年度 上期」で、申込も保有もできない未提供の商品です。対するOlive フレキシブルペイ Visa Infiniteは2026年5月26日に申込の受付が始まったカードで、条件を満たせば今日から手元に置けます。両者を「どちらが得か」だけで並べると、この差を読み落とします。
この記事では、MUFGのニュースリリース(2026年8月26日)、三井住友銀行・三井住友カードのニュースリリース(2026年5月26日)と各社公式ページという一次情報だけを材料に、2枚の設計思想の違いと選び分けの軸を紹介します。エムット側の数値はすべて発表段階の予定値であり、提供開始までに変わる可能性があります。本記事の内容は2026年9月20日時点の情報です。
比較の前に:片方はまだ存在しないカードです
最初に、2枚の立ち位置をそろえておきます。片方は市場に出ているカード、もう片方は仕様が発表された段階の開発中のカードです。
| 項目 | Olive フレキシブルペイ Visa Infinite | エムット Excellent Club カード プラチナ アメックス |
|---|---|---|
| 提供状況 | 提供中(2026年5月26日から一般申込の受付を開始) | 未提供(2026年8月26日に仕様を発表。リリース時期は2027年度 上期) |
| 発行・提供する会社 | 三井住友銀行/三井住友カード | 三菱UFJ銀行/三菱UFJニコスの共同開発と発表 |
| 国際ブランド | Visa。ランクは最上位の Visa Infinite | アメリカン・エキスプレス |
| カードを持つための土台 | Oliveアカウントを開設し、そのランクに Olive Infinite を指定する | 会員組織「エムット Excellent Club」の本人会員であること |
| その土台のリリース時期 | すでに稼働中 | エムット Excellent Club 自体が2027年3月リリース |
| 今できること | 申込・利用 | 発表内容を読んで待つ |
出典:富裕層向け会員組織「エムット Excellent Club」のリリースについて(2026年8月26日・MUFGニュースリリースPDF)/Oliveの最上位ランク「Olive Infinite」提供開始(2026年5月26日・三井住友銀行/三井住友カード)
エムット Excellent Club とは何か
「エムット」はMUFGが展開するライフステージ総合金融サービスの名称です。その富裕層領域への拡張として打ち出されたのがエムット Excellent Club で、リリース時期は2027年3月と発表されています。入会金・年会費は無料。プレスリリースはこれを「富裕層戦略の中核プラットフォーム」と位置づけ、会員数75万人以上・会員の預かり残高50兆円以上という見込み規模を示しています。
入会資格は、本人会員について三菱UFJ銀行の預かり金融資産残高3,000万円以上、または同行の資産運用残高1,000万円以上と定められています。特設サイトはこれに加えて「当行普通預金口座を保有かつ国内に居住し」という前提も示しています。両方を満たす必要はなく、いずれか一方で足ります。ここは読み違えやすい部分です。注記によると、預かり金融資産残高は当行資産運用残高と円預金残高の合計、資産運用残高は投資信託・MUFGファンドラップ・国債等公共債・外貨預金・金融商品仲介・生命保険等の時価評価額の合計で、こちらは円預金を含みません。なお、この入会資格は現在の「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」と同一であるとも明記されており、特設サイトでは2027年3月に同倶楽部が「エムット Excellent Club」に生まれ変わる(名称変更される)と案内されています。三菱UFJ信託銀行が運営する同名の会員組織は別組織のため、混同にご注意ください。
入会の形式は「オプトアウト方式」で、資格を満たす顧客を順次招待する運営が予定されているほか、顧客自身からの申込も想定されています。会員向けには、カード以外にも専門家へオンライン相談できる「エムット Excellent Brains」、預金・ローンの金利優遇、優先来店予約、本人の逝去後1年間は家族が会員資格を引き継げる家族承継機能、リロクラブとの提携による優遇サービス「エムット Excellent Club クラブオフ」などが並びます。
Olive Infinite 側の立ち位置
Olive フレキシブルペイ Visa Infinite は、Oliveの最上位ランク「Olive Infinite」に紐づく決済カードです。銀行口座・証券口座と一体で運用する設計で、1枚のカードの中でクレジット/デビット/ポイント払いのモードを切り替えて使います。こちらは会員組織への招待を待つ必要がなく、三井住友銀行アプリから手続きできます。カード単体の詳細は「Olive フレキシブルペイ Visa Infiniteとは?年会費9.9万円の価値と無料化条件を解説」で扱っています。
発表内容ベースの比較表
ここからスペックを並べます。繰り返しになりますが、右列のエムット Excellent Club カード プラチナ・アメックスは2026年9月20日時点では提供されていません。記載はすべて2026年8月26日のニュースリリースに書かれた内容で、リリース時期は2027年度 上期と発表されています。左列のOlive側は提供中のカードの現行条件です。
| 項目 | Olive フレキシブルペイ Visa Infinite(提供中) | エムット Excellent Club カード プラチナ アメックス(発表内容・予定) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 提供状況 | 2026年5月26日提供開始・申込受付中 | 未提供。リリース時期は2027年度 上期 | Olive:A/エムット:D |
| 年会費(本会員) | 99,000円(税込)。所定の条件を満たした場合は無料 | 無料(入会金も無料) | Olive:A/エムット:D |
| 年会費(家族会員) | 無料 | 家族カードは無料。ただし会員組織側の「家族会員」は、このカードを自分名義で申し込む対象外と注記 | Olive:A/エムット:D・F |
| カードを申し込める人 | 満18歳以上で国内に居住する個人。クレジットモードの利用は満20歳以上から。Oliveアカウントの申込が前提 | エムット Excellent Club の本人会員、かつ国内居住で満20歳以上の個人 | Olive:A・B/エムット:D |
| 会員組織・ランクの条件 | Oliveアカウントのランクを「Olive Infinite」に設定(資産要件なしで選択可。年会費は発生) | 三菱UFJ銀行の預かり金融資産残高3,000万円以上、または資産運用残高1,000万円以上のいずれか | Olive:B/エムット:D |
| ポイント還元の基本 | クレジットモードとデビットモードが1.0%、ポイント払いモードは0.5% | 三菱UFJ銀行の預かり残高に連動するボーナスポイント還元。預かり残高3,000万円以上で1.0%、計最大1.6%(予定)。1.6%に必要な残高の水準は未公表 | Olive:A・B/エムット:D |
| 優遇店舗での還元 | コンビニ・飲食店などで最大20.0%。対象はスマホでのVisaのタッチ決済とモバイルオーダーで、通常分と家族ポイント、Vポイントアッププログラムを足し合わせた上限の数値 | ポイントアッププログラム適用で最大20%還元(適用条件の詳細は未公表) | Olive:B/エムット:D |
| クレカ積立 | 最大6.0%(積立上限は月10万円。通常分 最大4.0%+Olive資産運用サービスの申込と残高条件の達成で最大2.0%上乗せ) | 最大7.0%(特設サイトの注記により、三菱UFJ eスマート証券を積立口座に設定することが条件。付与条件の詳細と積立上限は未公表) | Olive:A・B・C/エムット:D |
| 空港ラウンジ | プライオリティ・パスの上位プラン「プレステージ」。家族カードの会員にも付き、利用回数の上限は設けられていない | 「各種旅行サービス」とのみ記載。ラウンジの有無・内容は未公表 | Olive:A/エムット:D |
| コンシェルジュ | 24時間365日対応。電話とメールのほか、LINE・専用Webサイトからも依頼できる | 記載なし | Olive:A/エムット:D |
| ホテル系の特典 | IHG One Rewards でゴールドエリート、マリーナベイ・サンズでエリートランクへのステータスマッチ | 記載なし(会員組織側の「クラブオフ」にホテル優遇の記載あり) | Olive:A/エムット:D |
| 保険 | 旅行傷害保険は海外・国内とも最高1億円。ほかに航空便遅延保険と、年間最高500万円のお買物安心保険 | 「各種付帯保険」とのみ記載。補償額は未公表 | Olive:A・B/エムット:D |
| 入会・継続の特典 | 入会から3ヵ月後の末日までに100万円(税込)を使うと10万ポイント/年間の利用額が400万円以上なら4万ポイント、700万円以上なら11万ポイントのいずれか | 記載なし | Olive:E/エムット:D |
| 提供開始時期 | 2026年5月26日(メタルカードの投入は2026年秋頃と発表) | 2027年度 上期(会員組織の開始は2027年3月) | Olive:A/エムット:D |
※本表は2026年9月時点の発表内容に基づく予定情報を含み、変更される可能性があります。エムット Excellent Club カード プラチナ・アメックスは2026年8月26日の発表時点の内容であり、提供開始までに仕様・条件が変更される場合があります。
出典の凡例 ── A:三井住友銀行・三井住友カード ニュースリリース(2026年5月26日)/B:Olive Infinite(三井住友銀行公式)/C:特典(株式会社Oliveコンサルティング公式)/D:MUFGニュースリリース(2026年8月26日)/E:リワードについて|Visa Infinite(三井住友カード公式)/F:エムット Excellent Club 特設サイト(三菱UFJ銀行公式)
決定的な違いは3つ
表の行数は多いものの、判断を分けるポイントは絞れます。3点に整理します。
違い1:今日から使えるか、1年以上待つか
最大の違いは時間です。Olive側は2026年5月26日から申込受付が始まっており、審査・発行の手続きを経れば実際に決済に使えます。エムット側は2026年9月20日時点で申込窓口そのものが存在せず、発表されているのは「2027年度 上期」というリリース時期だけです。
しかも、カードを持つ前提となる会員組織エムット Excellent Club 自体が2027年3月リリースです。会員組織が動き出したあとにカードが出る順序になるため、カードの入手はどれほど早くても2027年春以降ということになります。プレスリリースには具体的な申込開始日・発行日の記載はなく、発表資料全体を通じて「予定」「めざします」という表現が使われています。特設サイトには「カードの発行開始に先立ち、事前申込の受付を予定しております」という注記があり、まず事前申込という段階を挟む見込みです。
この1年超の空白をどう見るかは、待つ側のコストの問題です。今まさにプラチナ相当のラウンジやコンシェルジュを使いたい人にとって、発表内容は選択肢になりません。
違い2:年会費を「消しにいく」設計と、「最初から無い」設計
どちらも「年会費0円が成立しうるカード」ですが、そこに至る道筋がまったく違います。
| Olive フレキシブルペイ Visa Infinite | エムット Excellent Club カード プラチナ・アメックス(予定) | |
|---|---|---|
| 出発点 | 年会費99,000円(税込)が発生する | 入会金・年会費とも無料 |
| 0円にする方法 | Olive資産運用サービスに申し込み、定められた資産条件を満たして年会費を免除してもらう | 会員資格を得ること自体が0円の条件。カード側に追加の免除手続きはない |
| 必要な資産の置き方 | 三井住友銀行の円普通預金が500万円以上、SBI証券の残高が500万円以上、その合計が5,000万円以上。3つすべてが必要で、SBI証券口座の開設も前提 | 三菱UFJ銀行の預かり金融資産残高3,000万円以上、または資産運用残高1,000万円以上のどちらか一方 |
| 維持のための条件 | 2回目以降は、各基準日に基づく計12回の判定のうち10回以上で資産条件をクリアし、あわせて年間100万円以上を利用する必要がある | 入会資格を満たし続けること。プレスリリースは「複雑な条件なく、会員さまであれば永年無料というシンプルな設計」と説明 |
出典:B・C・D(凡例は前掲)
Olive側は、年会費という請求が先にあり、それを資産と利用で打ち消しにいく構造です。打ち消しに失敗した年は99,000円が発生します。エムット側は、入会資格という一段上のハードルを越えた人だけが会員になり、その会員にはカードが無料で付いてくる構造です。ハードルの位置がカード側にあるか、会員組織側にあるかという違いだと言い換えられます。
金額で見るとどうなるか(試算の前提)
以下の試算は1ポイント=1円相当が成立すると仮定した場合の目安です。ポイントは交換方法によって1ポイントあたりの価値が変わるため、実際の手取りはこの計算と一致するとは限りません。またエムット側の還元率は発表段階の予定値であり、確定した数値ではありません。年会費はすべて税込で扱います。
金融資産3,000万円を持ち、年間200万円をカードで支払う人を置いてみます。
- Olive側:3,000万円ではOlive Infiniteの資産条件(合計5,000万円以上)に届かないため、年会費99,000円が発生します。年間200万円の利用で貯まる通常ポイントは20,000ポイント(200万円×1.0%)。継続特典は年間400万円以上が条件なので対象外です。差し引き−79,000円。
- エムット側(予定):預かり金融資産3,000万円以上という入会資格を満たすため、年会費は0円。還元率は預かり残高3,000万円以上で1.0%とされているので、20,000ポイント。差し引き+20,000円。
差は99,000円、つまりちょうど年会費の分だけ開きます。この帯(3,000万円台の資産・年200万円前後の利用)が、両者の設計差がもっとも大きく出るゾーンです。逆に、三井住友銀行とSBI証券に5,000万円以上を寄せられる人は、Olive側でも年会費が0円になるため、この差は消えます。資産条件に届かない人にとっては、Olive Infiniteは「年会費99,000円のカード」として評価する必要があります。
違い3:使った額で決まる還元と、預けた額で決まる還元
ポイントの増え方の設計も対照的です。
Olive側の基本は利用金額連動です。クレジットモードとデビットモードで1.0%、ポイント払いモードで0.5%。さらに年間の利用額が400万円・700万円のラインを越えると継続特典が積み上がります。カードをたくさん切るほど有利になる、従来型の考え方です。
エムット側は預かり残高連動です。プレスリリースは、三菱UFJ銀行への預け入れ残高に応じて還元率が上がる仕組みについて「本邦初となる本格的な銀行預かり残高連動型のクレジットカード」と説明し、現在特許出願中であるとしています。預かり残高3,000万円以上で1.0%、計最大1.6%を設定する予定とされ、この残高には預金種別を問わない預金と資産運用残高等が含まれます。
注意したいのは、1.6%に到達するための残高水準が発表資料に書かれていない点です。判明しているのは「3,000万円以上で1.0%」という下限側の1点と、「計最大1.6%」という上限だけ。その間の刻みは提供開始時の案内を待つことになります。
仮に1.6%が適用されたとして、還元差を年間利用額別に置くと次のとおりです(1ポイント=1円相当と仮定)。
| 年間利用額 | 1.0%の場合 | 1.6%の場合(予定値の上限) | 差 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 10,000pt | 16,000pt | 6,000pt |
| 200万円 | 20,000pt | 32,000pt | 12,000pt |
| 300万円 | 30,000pt | 48,000pt | 18,000pt |
| 500万円 | 50,000pt | 80,000pt | 30,000pt |
還元率の差が0.6ポイント分なので、年間500万円を使っても差は30,000ポイントです。年会費99,000円の有無に比べると、還元率の差が効いてくるのは利用額がかなり大きい層に限られることが見て取れます。基本の還元率をほかのカードの水準と並べてみたい方は、記事アメックスの還元率 完全ガイドもあわせてご覧ください。
クレカ積立は、Olive側が最大6.0%(積立上限は月10万円)、エムット側が最大7.0%(予定)です。エムット側は積立口座に三菱UFJ eスマート証券を設定することが条件と注記されていますが、付与条件の詳細と積立上限は発表されていないため、数字だけを並べて優劣を判断できる段階にありません。上限が仮に月10万円で同じだとすれば、年間120万円の積立に対して6.0%なら72,000ポイント、7.0%なら84,000ポイントで、差は12,000ポイントという計算になります。
旅とホテルの特典で見ると、現時点の情報量に大きな差がある
当サイトの読者にとって年会費の次に重要なのは、旅行とホテルまわりの特典でしょう。ここは比較が成立しないというのが2026年9月20日時点の結論です。
Olive側は内容が確定しています。空港ラウンジはプライオリティ・パスで、しかも上位プランである「プレステージ」。家族カードの会員も対象で、利用回数の上限は設けられていません。家族カードが年会費無料であることと合わせると、家族連れの空港滞在にそのまま効きます。プランごとの仕組みは、記事プライオリティパスとは?意味・使い方で詳しく扱っています。ホテル側は、IHG One Rewards でゴールドエリートの資格を得られるステータスマッチと、マリーナベイ・サンズのエリートランクへのマッチが用意されています。コンシェルジュの対応は24時間365日で、電話に加えてメール、LINE、専用Webサイトからも依頼できます。
一方、エムット Excellent Club カード プラチナ・アメックスの付帯サービス欄に書かれているのは「各種旅行サービス、各種グルメサービス、各種付帯保険 等」の一行だけです。空港ラウンジのプログラム名も、コンシェルジュの有無も、ホテルの上級会員資格の扱いも、旅行保険の補償額も、発表資料には記載がありません。特設サイトのカード紹介欄にも、ラウンジ・空港・コンシェルジュにあたる記述は見当たりませんでした。詳細は未公表と理解しておくのが正確です。
会員組織側には、株式会社リロクラブとの業務提携によるサービス「エムット Excellent Club クラブオフ」があり、グルメ・ホテル・旅行など全国20万種の優遇・割引が使えると発表されています。ただしこれは会員向けサービスであって、カードの付帯特典として説明されているものではありません。また、人気スポーツ観戦イベントのVIP席招待や美術館・博物館の貸し切り、上質な旅行プランといった体験価値の提供も掲げられていますが、提供条件や回数は示されていません。
つまり、旅行・ホテル特典を軸に選ぶのであれば、現時点で比べられるのは「確定しているOlive」対「未公表のエムット」という構図です。ここを埋める情報が出るまでは、エムット側を旅行用カードとして評価することはできません。
出典:A・D(凡例は前掲)
MUFGのプラチナ・アメックスなら、今も1枚ある
エムット側のカードを待つあいだ、三菱UFJの枠内で選べるカードがないわけではありません。三菱UFJ銀行は現在、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードを取り扱っています。年会費は22,000円(税込)。発表段階の新カードでは内容が明かされていない旅行・グルメ系の特典が、このカードには一通りそろっています。
| 項目 | 内容(三菱UFJ銀行公式サイトの掲載内容。同サイトは2026年8月3日時点と表示) |
|---|---|
| 年会費(本会員) | 22,000円(消費税込) |
| 年会費(家族会員) | 1名までは無料、2人目からは1名につき3,300円(消費税込) |
| 申込資格 | 20歳以上で、本人または配偶者に安定した収入のある方(学生を除く)。カード発行には所定の審査があると案内されています |
| 基本のポイント | 1ヵ月のショッピング利用額の合計1,000円ごとに1ポイント。グローバルポイントは1ポイント5円相当、キャッシュバックの場合は1ポイント4円相当と案内 |
| 対象店舗での還元 | 支払口座を三菱UFJ銀行に設定し、MDCアプリからエントリーした会員は、ポイントアップ条件の達成状況に応じて対象店舗の還元率が最大20%までアップ |
| クレカ積立 | 三菱UFJ eスマート証券のクレカ積立で最大7.0%(2026年6月利用分・2026年7月指定日分から変更と案内) |
| 空港ラウンジ | プライオリティ・パス。別途の申込(無料)が必要で、家族会員も無料で申し込める |
| コンシェルジュ | プラチナ・コンシェルジュサービス。贈り物の相談や国内・海外のレストラン予約などを24時間365日サポート |
| 旅行傷害保険 | 海外 最高1億円(自動付帯分 最高5,000万円+利用付帯分 最高5,000万円。利用付帯分は旅行代金等の事前決済が条件)/国内 最高5,000万円(自動付帯) |
| そのほかの保険 | ショッピング保険 年間補償限度額300万円、犯罪被害傷害保険 最高1,000万円(自動付帯) |
| レストラン | プラチナ・グルメセレクション。所定のコースメニューを大人2名以上で利用すると1名分のコース料理が無料 |
| ホテル | プラチナ・ホテルセレクション。厳選された国内70以上のホテルで、部屋のアップグレード・無料の朝食・100米ドル相当のホテル内クレジットなど、1滞在あたり合計で平均500米ドル相当の優待 |
| そのほか | 手荷物空港宅配サービスとコート(防寒具)預かりサービス、スーペリア・エキスペリエンス、名門ゴルフ場予約代行サービス、24時間健康・介護相談サービス、キャッシュカード・通帳再発行手数料還元サービス |
出典:三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(三菱UFJ銀行公式)
基本のポイントは金額換算の前提を置かないと比べられません。グローバルポイントを1ポイント=5円相当として換算した場合、1,000円の利用で5円相当となり、率にすると0.5%にあたります。キャッシュバックに充てる場合は1ポイント4円相当と案内されているため、同じ計算で0.4%です。Olive側のクレジットモード1.0%と並べるときは、この換算前提の違いに注意してください。
現行カードと新カードの関係は「明記されていない」
ここで一つ、はっきりさせておきたい点があります。2026年8月26日のニュースリリースにも特設サイトにも、現行の三菱UFJカード・プラチナ・アメックスが新カードへ切り替わる、統合される、といった記載はありません。両者は別のカードとして扱うのが、2026年9月20日時点では正確な読み方です。
ただし、数字の出どころが共通している部分はあります。新カードの「クレカ積立 最大7.0%」について、特設サイトには「クレカ積立の還元率は、三菱UFJ eスマート証券を積み立て口座としてご設定いただくことが条件となります」という注記があります。そして現行カードのページにも、三菱UFJ eスマート証券のクレカ積立の還元率を2026年6月利用分から最大7.0%に変更したと書かれています。積立に関しては、すでに動いている仕組みが新カードにも載る形だと読めます。
一方で、ラウンジやコンシェルジュ、保険の補償額については事情が違います。新カードの発表は「各種旅行サービス、各種グルメサービス、各種付帯保険 等」という書き方にとどまっており、現行カードの特典がそのまま引き継がれるとは書かれていません。現行カードの内容は参照点にはなりますが、同じ特典が付くと決めてかかることはできません。
詳細が出るタイミングについては、特設サイトに手がかりがあります。「カードの発行開始に先立ち、事前申込の受付を予定しております。事前申込の開始時に、サービスの詳細を公表いたします」という注記です。つまり、付帯特典の中身が分かるのは事前申込が始まる時点ということになります。あわせて「掲載内容は現時点での予定であり、サービス開始時には内容・条件などが変更となる場合があります」とも明記されています。
もう1点、見落とされやすい注記があります。特設サイトには「家族会員さまは本クレジットカードのお申し込み対象外です」と書かれています。エムット Excellent Club には本人会員のほかに家族会員(本人会員の配偶者および3親等以内の方)という区分がありますが、その家族会員が自分名義でこのカードを申し込むことはできない、という意味です。本人会員に紐づく家族カードは入会金・年会費とも無料と発表されており、この2つは別の話として読む必要があります。
出典:エムット Excellent Club 特設サイト(三菱UFJ銀行公式/ページ内表示は2026年8月26日現在)/MUFGニュースリリース(2026年8月26日)
待つ期間の年会費をどう考えるか
三菱UFJ銀行に資産があり、新カードを待つ方針を取るとしても、2027年度 上期までには1年前後の期間があります。その間を現行カードで埋める場合、負担は年会費22,000円(税込)。確定した内容のプライオリティ・パス、24時間365日のコンシェルジュ、2名以上で1名分が無料になるグルメ優待、国内70以上のホテルでの滞在優待が、その対価として使えます。
Olive Infiniteの年会費99,000円(税込)と比べると、差は77,000円です。もっとも、この2枚は還元率もラウンジの会員プランも違うため、年会費の数字だけで優劣は決まりません。「待つあいだの橋渡しに年会費22,000円を払うか」という問いとして整理すると、判断しやすくなります。
待つべきか、今選ぶべきか
ここまでの条件を、資産の置き方で切り分けます。判断材料はいずれも公式発表に書かれている内容だけです。
三菱UFJ銀行に資産がある人:待つ価値が大きい
三菱UFJ銀行の預かり金融資産が3,000万円以上、または資産運用残高が1,000万円以上ある方は、エムット Excellent Club の入会資格をすでに満たしています。資産を動かさずに会員資格が得られ、カードの年会費もかからない見込みです。とくに資産運用残高1,000万円以上という「または」側の条件は、預金を含めない基準としては高くありません。投資信託やファンドラップで運用している方は、この基準に届いている可能性があります。
ただし、旅行・ホテル特典の中身が未公表である以上、「待てば確実に満足できるカードが来る」とは言い切れません。待つ間に必要な特典があるなら、後述の現行カードや他社カードで橋渡しする発想が現実的です。
三井住友とSBI証券に資産をまとめられる人:Olive側が動きやすい
円普通預金が500万円以上、SBI証券の残高が500万円以上、その合計が5,000万円以上という水準に届く方、あるいは資産をまとめることに抵抗がない方であれば、Olive Infiniteは年会費0円で運用できる可能性があります。この場合、プライオリティ・パスのプレステージやコンシェルジュを負担なしで使える計算になり、エムット側のリリースを待つ理由は薄くなります。
注意点は2つ。条件の判定が毎年続くこと(2回目以降は12回のうち10回以上で資産条件を満たし、年間100万円以上を利用する必要があります)と、資産を特定の金融機関グループに集中させる判断が伴うことです。
どちらの基準にも届かない人:年会費と特典を素直に見比べる
資産条件に届かない場合、Olive Infiniteは99,000円(税込)のカードです。エムット Excellent Club の入会資格にも届かないのであれば、そもそも会員限定カードは対象外になります。この層では、年会費に対して特典が見合うかを個別に判断することになり、比較の相手はむしろ他社のプラチナカードになります。本記事で触れた三菱UFJカード・プラチナ・アメックス(年会費22,000円・税込)のほか、年会費2万円台のプラチナカード(JCBプラチナなど)という路線もあり、特徴はアメックス・プラチナとJCBプラチナの比較記事で紹介しています。
「待つ」という選択に伴うリスク
最後に、発表段階の商品を待つときに押さえておきたい点をまとめます。
- 仕様は変わりうる:発表資料の還元率には「予定」と明記されています。最大1.6%という数値も、提供開始時にそのまま実現する保証はありません。
- 時期も確定ではない:「2027年度 上期」は幅のある表現で、具体的な日付は示されていません。
- 未公表の領域が広い:ラウンジ、コンシェルジュ、保険の補償額、クレカ積立の細則など、判断に必要な情報の多くがまだ出ていません。
- 入会形式は招待が中心:オプトアウト方式で順次招待する運営が予定されており、資格を満たしていれば自動的にすぐ案内が届くとは限りません。
よくある質問
エムットのプラチナ・アメックスはいつから使えますか?
2026年9月20日時点では、まだ使えません。MUFGが2026年8月26日に公表したニュースリリースでは、エムット Excellent Club カード プラチナ アメリカン・エキスプレス・カードのリリース時期を「2027年度 上期」としています。カードを保有する前提となる会員組織エムット Excellent Club 自体のリリースが2027年3月であるため、カードはそれ以降ということになります。具体的な申込開始日や発行日は発表されていません。なお特設サイトには「カードの発行開始に先立ち、事前申込の受付を予定しております。事前申込の開始時に、サービスの詳細を公表いたします」という注記があり、まず事前申込の段階を挟む見込みです。発表内容は提供開始までに変更される可能性があるため、最新の情報は三菱UFJ銀行の公式サイトでご確認ください。
エムット Excellent Club に入るための条件は何ですか?
本人会員の入会資格は、三菱UFJ銀行の預かり金融資産残高が3,000万円以上、または同行の資産運用残高が1,000万円以上のいずれかを満たすことと発表されています。両方を満たす必要はありません。預かり金融資産残高は資産運用残高と円預金残高の合計、資産運用残高は投資信託・MUFGファンドラップ・国債等公共債・外貨預金・金融商品仲介・生命保険等の時価評価額の合計で、円預金は含まれません。家族会員は本人会員の配偶者および3親等以内の方が対象です。入会金・年会費は無料で、この入会資格は現在の「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」と同一であると明記されています。
還元率はエムットのカードのほうが高いのですか?
発表されている上限値を比べると、エムット側が計最大1.6%(予定)、Olive フレキシブルペイ Visa Infiniteが基本1.0%です。ただしエムット側は預かり残高に連動する仕組みで、公表されているのは「預かり残高3,000万円以上で1.0%」という下限側と「計最大1.6%」という上限だけで、1.6%に必要な残高は示されていません。またOlive側には、年間の利用額が400万円以上なら4万ポイント、700万円以上なら11万ポイントという継続特典があり、利用額が大きい方はこちらが加わります。上限の数値だけで優劣を決められる段階ではないとお考えください。
2枚とも持つことはできますか?
公表されている条件を読むかぎり、一方の保有がもう一方を排除する記載はありません。Olive フレキシブルペイ Visa Infinite は三井住友銀行のOliveアカウントを、エムット Excellent Club カード プラチナ・アメックスは三菱UFJ銀行の会員資格をそれぞれ前提としており、別々の金融機関のサービスだからです。ただしエムット側は2027年度 上期リリース予定の未提供商品であるため、2枚持ちが実際に可能かどうかは提供開始後の規約で確認する必要があります。なお、Olive側の年会費無料条件は三井住友銀行とSBI証券の残高で判定されるため、資産を分散させると条件達成は難しくなります。
まとめ
- エムット Excellent Club カード プラチナ・アメックスは2026年9月20日時点で未提供。2026年8月26日に仕様が発表された段階で、リリース時期は2027年度 上期、前提となる会員組織の開始は2027年3月です
- Olive フレキシブルペイ Visa Infinite は2026年5月26日から申込受付中。今日から使えるかどうかが、両者の最も大きな違いです
- 年会費の設計が逆向き。Oliveは99,000円(税込)を資産と利用で打ち消しにいく方式、エムットは会員資格を満たせば入会金・年会費とも無料という方式です
- 還元の軸も逆向き。Oliveは利用額に連動する1.0%と継続特典、エムットは預かり残高に連動し3,000万円以上なら1.0%・計最大1.6%(予定)。1.6%に必要な残高は未公表です
- 入会資格の重さが違う。エムットは預かり金融資産3,000万円以上「または」資産運用残高1,000万円以上のいずれか一方で足りますが、Oliveの年会費無料は円普通預金が500万円以上、SBI証券の残高が500万円以上、その合計が5,000万円以上という3つをすべて満たす必要があります
- 待つあいだの選択肢として、現行の三菱UFJカード・プラチナ・アメックス(年会費22,000円・税込)がある。ラウンジ・コンシェルジュ・ホテル優待が確定した内容で使えます。ただし新カードへ切り替わるという記載は公式にありません
- 旅行・ホテル特典は現時点で比較不能。Olive側はプライオリティ・パスの上位プラン(家族会員も回数の制限なし)やIHGのゴールドエリートが確定している一方、エムット側は「各種旅行サービス」以上の記載がありません
判断の分かれ目は、資産をどの金融機関グループに置いているかです。三菱UFJ銀行に資産がある方は待つ価値が大きく、三井住友とSBI証券にまとめられる方は今すぐ動けます。どちらにも当てはまらない場合は、年会費に見合う特典かどうかを一枚ずつ確かめるほうが早いでしょう。
参考・出典
- 富裕層向け会員組織「エムット Excellent Club」のリリースについて(2026年8月26日・三菱UFJフィナンシャル・グループ/三菱UFJ銀行/三菱UFJニコス/三菱UFJ信託銀行/三菱UFJモルガン・スタンレー証券 ニュースリリースPDF)
- エムット Excellent Club 特設サイト(三菱UFJ銀行公式)
- 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(三菱UFJ銀行公式)
- Oliveの最上位ランク「Olive Infinite」 2026年5月26日より提供開始(2026年5月26日・三井住友銀行/三井住友カード ニュースリリースPDF)
- Olive Infinite(三井住友銀行公式)
- リワードについて|Visa Infinite(三井住友カード公式)
- 特典:Oliveコンサルティング5つの特典・サービス(株式会社Oliveコンサルティング公式)
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の申込を勧誘するものではありません。年会費・特典・適用条件・キャンペーン内容は変更または終了される場合があります。申込・契約の判断は、必ず公式サイトの最新情報をご確認のうえで行ってください。本記事の情報は2026年9月20日時点のもので、内容に変更があった場合は記事を更新します。エムット Excellent Club カード プラチナ アメリカン・エキスプレス・カードに関する記載は、2026年8月26日に発表された予定内容であり、提供開始までに変更される可能性があります。記事中のポイントの金額換算は、Olive側は「1ポイント=1円相当」、三菱UFJカードのグローバルポイントは公式案内の「1ポイント=5円相当」(キャッシュバックは4円相当)を仮定した場合の目安であり、交換方法によって実際の価値は変わります。金額はすべて税込表記です。


![[タビトラ] クローゼット吊り下げ収納 インナーバッグ 衣類ラック](https://m.media-amazon.com/images/W/BW_MEDIAX_AVIF_MEASUREMENT_1306696-T3/images/I/71TfSkC0duL._AC_SL1500_.jpg)